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2012年11月21日 (水)

マリインスキー・バレエ 2012年日本公演 ロパートキナ&イワンチェンコ主演 「白鳥の湖」

ロパさまの「白鳥全幕」を見るのはこれが最後かも、と思いながら見ました。

2012年11月20日 府中の森芸術劇場

音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
改訂振付:コンスタンチン・セルゲーエフ
台本:ウラジーミル・ベーギチェフ,ワシーリー・ゲーリツェル
装置:イーゴリ・イワノフ
衣裳:ガリーナ・ソロヴィヨワ

主な配役

オデット/オディール:ウリヤーナ・ロパートキナ
ジークフリート王子:エフゲニー・イワンチェンコ
王妃 (王子の母) :エレーナ・バジェーノワ
王子の家庭教師:アンドレイ・ヤコヴレフ
道化:イリヤ・ペトロフ
悪魔ロットバルト:アンドレイ・エルマコフ
王子の友人たち:マリーヤ・シリンキナ
   ナデジダ・バトーエワ
   ティムール・アスケロフ

指揮:アレクセイ・レプニコフ
演奏:マリインスキー劇場管弦楽団

う~ん、何から書けばいいのかなあ。ロパさま、決して調子が悪かったわけではないと思う
のですが、1幕のオデット&ジークフリードのパ・ド・ドゥのアダージョで膝がぐらぐらする場
面があり、ハラハラしながら見ていました。でもその後はヴァリエーションでちょっとミスが
あったくらいで、あとは完璧に踊りきり、美しくしなやかなアームス、ポーズ、全くスピードが
変わらないフェッテで観客を魅了し、カーテンコールでは1階席はほぼスタオベでした。た
だ観客を圧倒するようなオーラはなかったかなあ。オディールは生き生きと自信を持って
踊っていてとてもよかったのですが、今年の世界バレエフェスティバルの「ダイアモンド」の
ほうがオーラがあったかも。でも27日はパートナーも変わりますし、また違った舞台になる
のではないでしょうか。
イワンチェンコの王子は初めて見たのですが、ちょっと前髪に立ち上がりをつけてオール
バックにした髪型は「銀行員」みたいで、おかしくて吹き出しそうになりました。でもとてもノ
ーブルな雰囲気があって踊りは美しく、演技も丁寧。3幕のヴァリエーションでは、トゥー
ル・ザンレールで着地する前に脚をぱっとアン・レールにしてからきちんと5番ポジションで
着地する、なんて技も見せてくれて、結構気合いが入っていました。ただオディールとロット
バルトに騙されたことを知り、宮殿を走り去るシーンはちょっと小走りしただけで、とてもシ
ョックを受けているように見えなかったので残念でした。
ロットバルトのエルマコフはまだ若いので、ロットバルトの邪悪さや狡猾さを表現するまで
はなっていなかったのですが、しなやかな体とあっと驚くほど高いジュテで魅了してくれまし
た。エルマコフは23日にロパさまと「アンナ・カレーニナ」を踊ることになっていますが、ど
んな舞台を見せてくれるのか楽しみです。
道化のイワノフは思ったより控えめでしたが、ものすごく速いピルエット・ア・ラ・スゴンドを
見せ、客席から拍手喝采でした。
そのほかいいなあ、と思ったのは1幕のパ・ド・トロワを踊ったシリンキナで、端正な踊りと
可憐な雰囲気で目立っていました。オデット/オディールという感じではないのですが、「ジ
ゼル」や「シルフィード」「オーロラ姫」なんかとても合いそうです。シリンキナはシクリャロー
フくんと結婚したらしいですね。いずれ日本で2人の全幕を見られるかもしれませんね。
今回は思ったよりも前方の席だったので、コール・ドの全体を十分見渡せなかったのです
が、よく揃っていたのではと思います。「白鳥」に先だって上演された「ラ・バヤデール」にが
っかりした、なんて感想をネット上でいくつか見たのですが、どのダンサーも気合いが入っ
ていて、レベルの高い公演だったと思います。
オケも金管の音が多少不安定になった以外はいい音を出していましたし、指揮のレプニコ
フさんも踊りと音楽をきちんと合わせていて、フィニッシュはとても美しく決まっていました。
ただ残念だったのが音響の悪さで、音がホール全体に拡散していく感じで残響もありまし
たし、天井に当たった金管などの高い大きな音が客席に降ってくるように聞こえることがあ
ったので、全般的に「拡散していく」舞台になってしまったかなあ、と思います。ダンサー、
オケ、観客のエネルギーが舞台上に凝集していく「東京文化会館」はやはり優れた劇場な
のだと思いました。
都心から少々離れた劇場なので、どんなお客が来るのか心配していたのですが、バレエ
を見慣れた人が多かったようで、変なところで拍手をしたり「ブラボー」を飛ばしたりする人
もフェッテで手拍子をする人もいなかったので、安心して見ることができました。

ロパさまの「アンナ・カレーニナ」、「オールスター・ガラ」とマリインスキー祭りは続きます
が、1つ1つ大切に見ようと思います。

終演後の写真はこちらです。
http://www.japanarts.co.jp/blog/blog.php?id=173

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