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2013年4月20日 (土)

「マニュエル・ルグリの新しき世界Ⅲ」 Aプロ 4/18

ルグリ先生の「美しさと正確さ」は永久に不滅です。

2013年4月18日 五反田ゆうぽうとホール

「カルメン」より
振付:ダヴィデ・ボンバナ
音楽:ジョルジュ・ビゼーほか

ニーナ・ポラコワ、キリル・クルラーエフ

今年の「ウィーンフィル ニューイヤーコンサート」のワルツを振付けたボンバナの作品で
す。ホセがカルメンを殺してしまう最後の部分を抜粋したようですが、のっけから息詰まる
濃厚な世界を見せてくれました。失礼発言ですが、「うどの大木」のような印象だったクル
ラーエフが、実はドラマチックバレエにも長けていることがよくわかりました。ポラコワは素
足にポアントを履いていたのですが、よくしなる美しい脚に目が釘付けになりました。


「ウィンド・アンド・クラウド」
振付:パトリック・ド・バナ
音楽:カイハン・カルホール、アリ・バーラミ・ファード

パトリック・ド・バナ

イランの伝統音楽に振付けた作品だそうです。大空を舞う鳥をイメージした作品らしいの
ですが、顔の表情がわからないくらい暗く青い照明の下でゆったりと踊るこの作品はとて
も気に入りました。何か解放される感じで、いい意味で眠くなりました。ファルフ・ルジマトフ
先生が踊ってもまた独自な世界が展開されそうです。


「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

マリア・ヤコブレワ、デニス・チェリェヴィチコ

濃厚な世界が2つ続いた後だったので、ほっとしました。2人とも少しオーバーアクション気
味に踊っていましたが、それでもクラシックバレエからは決してはみ出さず、とてもさわや
かな印象を受けました。2年前の「新しき世界Ⅱ」ではガチガチに緊張していたチェリェヴィ
チコでしたが、今回は余裕の笑みでした。


「スプリング・アンド・フォール」
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:アントニン・ドヴォルザーク
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
小出領子、後藤晴雄、東京バレエ団

パ・ド・ドゥは何回か見たことがあるのですが、通しで見たのは初めてでした。言うまでもあ
りませんが、アッツォーニ&リアブコ夫妻の叙情的な表現に魅了されました。通しで見るこ
とができたのはよかったのですが、東バの面々は踊りこなすことができていなくて、特に中
盤の男性群舞のドタバタさ加減にがっかりでした。あれではノイマイヤー先生も苦笑するし
かないでしょう。


「こうもり」 より
振付:ローラン・プティ
音楽:ヨハン・シュトラウス2世
マリア・ヤコヴレワ、マニュエル・ルグリ
矢島まい

本当はルグリ先生の新作が披露される予定だったのですが、間に合わなかったらしく、
「こうもり」に変更となりました。第1幕最後(← 多分)のベラがウルリックを呼んで、あで
やかな衣装に着替えて街に繰り出す場面が上演されましたが、ルグリ先生の美しいステッ
プ、ピルエットにもうもう魅了されっぱなしでした。ドラマティックな作品もいいけど、また
「Who cares?」とか「チーク・トゥー・チーク」なんかも是非踊ってほしいです。


「トリアーナ」
振付:ヘレナ・マーティン
音楽:イサーク・アルベニス

ヘレナ・マーティン

トリアーナというのはセビリアにあるかつてジプシー居住地の名前なんだそうです。アルベ
ニスの曲はまるでラヴェルのピアノ曲のようで、これにフラメンコの振りが乗っているという
なかなか斬新な作品でした。


「バッハ組曲第3番」 より
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ

マリア・ヤコヴレワ、キリル・クルラーエフ

バッハ組曲第3番に振り付けられたプロットレスな作品ですが、飽きることなく見ることがで
きたのは、この2人の表現力の高さをあらわしていると思いました。


「赤い涙」
振付:パトリック・ド・バナ
音楽:カイハン・カルホール、アリ・バーラミ・ファード
秋山珠子、ディモ・キリーロフ・ミレフ、パトリック・ド・バナ

個性的な3人が踊る迫力の作品でしたが、なぜ「赤い涙」なのかわからなかった上に、ちょ
っと長かったので、飽きてしまいました。


「ハムレット」 より
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:マイケル・ティペット
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

確かアレッサンドラ・フェリのフェアウェル・ガラでもこの2人が踊っていたと思います。もち
ろん悪くはなかったのですが、見所がある、というパ・ド・ドゥでもないので、どうせなら「シ
ルヴィア合戦」ということで「シルヴィア」第1幕のパ・ド・ドゥにしてもよかったのでは、と思い
ました。


「ルートヴィヒ2世‐白鳥の王」
振付:パトリック・ド・バナ
音楽:リヒャルト・ワーグナー
マリア・ヤコヴレワ、ニーナ・ポラコワ、マニュエル・ルグリ

去年の「ウィーン国立バレエ日本公演 ウィーン・ガラ」でも上演されている作品です。前半
のルードウィヒ、エリザベート、湖の貴婦人のからみはドラマティックでいいと思うのです
が、これも長いので後半は飽きてしまいました。

古典全幕から抜粋したパ・ド・ドゥの単なる羅列になっていないところにルグリ先生の意気
込みがあらわれているとは思うのですが、やはりバナ作品3つは多いと思いました。
でもルグリ先生の「美しさと正確さ」は健在で、もっともっとこの美しさを生かした作品を踊
ってほしいと思いました。
今日はBプロを見に行ってきましたが、感想はまた後ほど。

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