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2013年9月22日 (日)

オシポワ&ワシーリエフ主演 ミラノ・スカラ座バレエ 「ロミオとジュリエット」 9/21

意外にもすばらしかったのはオッシーでした。

2013年9月21日 東京文化会館

振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック・オーケストラ 
指揮:デヴィッド・ガーフォース  

主な配役

ロミオ:イワン・ワシーリエフ
ジュリエット:ナターリヤ・オシポワ
マキューシオ:マッシモ・ガロン
ティボルト:アレッサンドロ・グリッロ
ベンヴォーリオ:クリスティアン・ファジェッティ
パリス:マルコ・アゴスティーノ

いろいろな方のブログを見ると、オシポワの演技は大げさとか、わざとらしい、などなど、
あまり評判は良くないので、それほど期待していなかったのですが、ジュリエットの戸惑
い、葛藤をとても繊細に表現していて、見直しました。往年のアレッサンドラ・フェリを思わ
せるしなやかさと、空気のように宙を舞う踊りはとても美しかったです。場面場面の表現は
とても良かったと思うのですが、ジュリエットがロミオと出会ってどのように変化、成長して
いくのか、そのへんはあまり伝わってこなかったのは残念でした。もしかしたらその瞬間瞬
間を生きているのがジュリエット、という解釈なのかもしれませんが。

ワシーリエフは今回初めて「ロミオ」に挑戦したらしいのですが、まだ振付を自分のものに
するところまで達していなくて、音楽にもあまり乗れていませんでした。「ロミオ」の表現も練
れていないというか凡庸で、初めてジュリエットと出会う場面で「ニカー」と笑っているのを
見て、あまりの単純さにがっかりしました。「バルコニーのパ・ド・ドゥ」での思いを込めたピ
ルエットはすばらしかったと思うのですが、ロミオが何を考え、何を感じ、どう変化、成長し
ていったのか、結局最後まで伝わってきませんでした。ただオシポワがあれだけ美しい踊
りができたのはワシーリエフの的確なサポート、パートナーシップのお陰だと思うので、そ
の点では感謝したいです。

終演直後、半ば放心状態だったのはマチネ、ソワレと踊ったオシポワではなく、ワシーリエ
フのほうだったので、初役ということでかなり緊張があり、最後まで踊り切るだけで精一杯
だったのかもしれませんね。ワシーリエフがこのままで終わるはずはないと思うので、おそ
らく9/23の公演ではもっと役柄の表現を練り上げてくると思いますし、チャンスがあれば
また数年後に2人の「ロミオとジュリエット」をぜひ見てみたいと思います。

ミラノ・スカラ座の面々は男女とも美脚揃いで、難しいマクミランの振付を美しく踊り切って
いました。

今日はコジョカル&フォーゲル組を見てきましたが、感想はまた後ほど。

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コメント

こんにちは、初めてコメントさせていただきます。
私も今日コジョカルのロミジュリを見てきました。で、明日オシポワを観ます。
オシポワのジュリエットはABTの来日公演でホールバーグとの共演を見ましたが、
これは歴史に残る名舞台でした。
オシポワのジュリエットの解釈はとても現代的で、シェークスピアというより
むしろウエストサイド物語に近い感じがしませんか? (ウエストサイドってロミジュリの現代版ですし)
バカな若者たちの話です。その若さゆえの愚かさ、性急さゆえに、初めて知った恋で、死にまで突っ走る。
そんな若者たちの姿を、リアリティを持って、圧倒的な透明感で踊り切ったオシポワは見事でした、
前回の舞台でも、顔芸だなんだと批判するブロガーがいましたが
あの舞台を見てそれしか感じられないなら、よほど見る目のないんじゃないかと思いましたよ。
今日のコジョカル&フォーゲルが期待値以下だったので、明日の公演に期待大です!

ネコさん、初めまして。コメントありがとうございます。

>むしろウエストサイド物語に近い感じがしませんか?

なるほど。「若さゆえの愚かさ、性急さ」がオシポワのジュリエットの
肝だとしたら、私見ですが、吉田都さんのジュリエット像に近いかも
しれませんね。ネコさんのご意見でいろいろ合点がいきました。
「コジョカル&フォーゲルが期待値以下」というご意見には私も同感です。
人気ダンサー同士を組み合わせればいいというものではないと、改めて
思いました。
今日のオシポワ&ワシーリエフの感想もぜひお聞かせください。

早速のお返事、ありがとうございます。
オシポワもジュリエット、今日も素晴らしかったですよー。
もうオシポワにしか目が行きませんでした。
あの驚異的な身体能力から生み出される高揚感と透明感。
幼く愚かだけれど、心を震わせるような情熱。
フェリが引退した今、これを出せるのはオシポワだけでしょう。
ワシリエフはマクミランは合いませんね。
もともと飛んで回ってなんぼのダンサーですから、
古典やスパルタクスみたいな役の方がハマるように思います。
私は吉田都が苦手でして、オシポワとは重ならないのですが、
やはり直接指導を受けたというフェリに近いな、と感じます。
もっともフェリは熟女っぽさがあったけれど、
オシポワはティーンエイジャーそのまんま。
マクミランが観たら、どれだけ喜んだだろうと思わずにいられませんでした。

ネコさん、ご報告ありがとうございます。
今回は風邪で具合が悪い中での鑑賞だったので、見落としているところが
たくさんあると思うのですが、「役柄に成り切ったが故のリアリティー」を
もっとも表現していたのはやはりオシポワだと思います。
今まであまりオシポワに興味はなかったのですが、今後はできる限り彼女の
舞台を見ていこうと思います。
ワッシーがマクミラン作品に向かないとしたら、オッシーは誰とマクミラン作品を
踊るのが良さそうでしょうか?

前回のABTの来日公演で、ホールバーグと踊ったロミジュリが良かったです。
私は基本的にオシポワとワッシーは組まない方がいいんじゃないかとおもうんですよ。
いや、2人とも好きなんですが、2人が組むとサーカス合戦で、どんどん下品になっちゃうから。
ドンキでもジゼルでも、カレーニョやホールバーグと組んだ時の方がキレイにまとまっている気がします。
あっ、パリの炎はオシワシが適役だと思いますが。
ホールバーグは以前インタビューで、「オシポワと踊ると身体に電流が走る」って言ってました。
彼女と踊りたくてボリショイに行ったのに、移籍されてガーンって感じじゃないでしょうか。
とにかく今後5年くらいがダンサーとしてのピークでしょうから、
できるだけたくさん彼女の舞台を見ておこうと私も思います。

ネコさん、コメントありがとうございます。
やっぱりホールバーグが適任ですか。
Youtubeで隠し撮りした2人の「ロミジュリ 寝室」を
見たのですが、ぞくぞくしました。
2人の全幕物をぜひNBSに企画してもらいたいですね。

初めまして。meibellと申します。
今回はコジョカル&フォーゲルで見ましたが、同じように期待値以下と感じました。
2010年来日英国ロイヤルバレエのコジョカル&ペネファーザーが
良かったので、もうちょっと期待していました。

2011年来日ABTはジュリー・ケント&マルセロ・ゴメスで見ましたが
こちらも良かったです。ゴメスは意外でしたがロミオが似合っていました。

オシポワとゴメスで組んで踊ってもらいたいと思いました。

オシポワもいずれマノン踊ったりするのでしょうかね。
今までは想像つかなかったけど、楽しみな気もします。

meibelさん、はじめましては。コメントありがとうございます。
オシポワとゴメス、合いそうですね。いいアイデアだと思います。
その場合は、「マノン」がいいかもしれないですね。
いずれにしろ、今後のオシポワは本当に楽しみです。

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