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2014年3月17日 (月)

パリ・オペラ座バレエ 2014年日本公演 「ドン・キホーテ」 3/16

マチアスの脚捌きにマニュエル・ルグリ先生を見る思いがいたしました。

2014年3月16日 東京文化会館

音楽:ルートヴィク・ミンクス
編曲:ジョン・ランチベリー
振付・演出:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパ版による)

主な配役
キトリ(ドルシネア):マチルド・フルステー
バジリオ:マチアス・エイマン
エスパーダ:ヴァンサン・シャイエ
街の踊り子:サブリナ・マレム
ドン・キホーテ:ギョーム・シャルロー
サンチョ・パンサ:シモン・ヴァラストロ
ガマーシュ、キトリの求婚者:マロリー・ゴディオン
ロレンツォ、キトリの父:パスカル・オーバン
ドリアードの女王:アマンディーヌ・アルビッソン
キューピッド:ミリアム・カミオンカ

演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮:ケヴィン・ローズ

代役の代役として出演したマチルド・フルステーですが、第1幕最初のちょっと大げさな手
の振りと、ドルネシア姫を踊ったときだったと思いますが、回転が多すぎて演奏とフィニッ
シュが合わなかった以外はきっちり美しく踊っていて、とても良かったと思います。この公演
だけで結論づけてはいけませんが、つい最近エトワールに任命されたアマンディーヌ・アル
ビッソンよりもテクニックでも華という点でもフルステーの方が上ではないかと思います。一
応サバティカルということでサン・フランシスコ・バレエに在籍しているはずですが、このまま
移籍してしまうんでしょうか。あまり好きなダンサーではないのですが、もったいない気もし
ます。
マチアスは伸びやかかつ正確な脚捌きで、第1幕のバリエーションから大拍手をもらって
いましたが、スタミナ不足なのか何なのかわかりませんが、第3幕のパ・ド・ドゥはあまり安
定感がなく、見ていて少しひやひやしました。去年8月の「ヴィシニョーワ 華麗なる世界」
の時ほどではありませんが、少し表情も硬かったかな。しかししかしジョシュア・オファルト
とともに間違いなくルグリ先生の「美しさと正確さ」を引き継ぐダンサーだと思うので、今後
はさらにエレガンスな、そして深い心理描写ができるダンサーになっていってほしいと思い
ます。

他に目を引いたのは、キトリの友人を踊ったロレーヌ・レヴィ、街娘やドリアードを踊ったオ
ニール八菜あたりでしょうか。アクセル・イボ、マルク・モロー、識別はできなかったのです
が、ファビュアン・レヴュヨン、シリル・ショクルンなど、「マニュエル・ルグリのスーパー・バレ
エ・レッスン」「ルグリと輝ける仲間たち」に出演したダンサーたちも配役表に名前があり、う
れしくなりました。

コール・ドたちもまずまず揃っていて大きなミスはなかったと思うのですが、残念ながら全
体の満足度は今ひとつ。なあ~んでなんだろう、とずっと考えていたのですが、おそらくフ
ルステー、マチアスも含めて正確に踊ることに重点を置いていて、楽しい物語を作る、とい
うところが少々おろそかになっていたのではと思います。そんな中ひとりがんばっていたの
がガマーシュ役のマロリー・ゴディオンで、サンチョパンサが鼻をかんだ自分のハンカチを
どう始末しよう、とずっともじもじしていたり、常にコミカルな芝居を続けていて、特別賞をあ
げたいくらいです。マロリー・ゴディオンはおそらくもうダンサーとしてのキャリアは終盤にさ
しかかっていると思うのですが、「ルグリと輝ける仲間たち」に何回も出演しているので何と
なく親しみがあり、ぜひ定年までケガに気をつけてがんばってほしいと思います。

3/20からはいよいよ「椿姫」が始まりますが、エトワールたちが紡ぎ出す「ドラマの海」に
どっぷり浸かりたいと思っています。無事に幕が開いて、無事に幕が降りますように

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