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2015年3月17日 (火)

スヴェトラーナ・ザハロワ&ロベルト・ボッレ主演 東京バレエ団 「ジゼル」 3/15

神様に選ばれた2人の美しい「ジゼル」でした。

2015年3月15日 ゆうぽうとホール

主な配役
ジゼル: スヴェトラーナ・ザハロワ
アルブレヒト:ロベルト・ボッレ
ヒラリオン:森川茉央
バチルド姫:吉岡美佳
公爵:木村和夫
ウィルフリード:岸本秀雄
ジゼルの母:坂井直子
ミルタ:奈良春夏
ドゥ・ウィリ:乾友子、吉川留衣

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

すっぴんの写真には最近お年があらわれてしまっているザハロワさんですが、一幕の「村
娘ジゼル」は実に可憐で初々しく輝いていました。顔の角度の付け方、仕草の1つ1つも考
え抜かれていてテクニックも完璧、役柄に成り切るその様子にトップクラスのバレエダン
サーとしての矜持を感じました。狂乱の場面はどちらかというとあっさり目ですが、「怨念
系」の表現が苦手な私としては大げさすぎない自然な表現に好感を持ちました。
ドラマの深みという点ではちょっと物足りない感じがありましたが、二幕も完璧なテクニック
でとても美しい踊りを見せてくれました。プログラムの中で舞踏評論家の村山久美子氏は
「私たち観客は役柄が変わったときの彼女の演じ方を楽しんでいるというよりも、役により
異なる様々な振付を彼女が多様な究極の美しさで踊ってくれることに魅了されるのだ。」と
述べておられますが、正にその通りですね。「人間の肉体とその動きが作り出す最高の
美」を表現できるのがザハロワさんであり、それが彼女の本質なんだと今回あらためて思
いました。
ボッレさんを見るのは2012年の「ダニール・シムキンのすべて インテンシオ」以来だと思
います。あのときは太り気味で、おっさん臭くなっている様子にがっかりしたのですが、今
回は衣装に余裕ができるほど身体も顔も引き締まっていて、どんなにみすぼらしい服を着
ても高貴なご身分なのはバレバレよ、というくらいの貴公子ぶりに惚れ惚れしました。テク
ニックも完璧で、ミルタに踊らされる二幕のバリエーションで飛んだ余裕のアントルシャシス
は見事でした。
恒例の「アルブレヒト タイプ分け」ですが、ボッレさんの場合はずばり「騙すつもりはなかっ
たけれど結果的にごめんなさい系」。いくらジゼルが好きでも、あとで自分の犯した罪に直
面して後悔するくらいならもうちょっと考えなさいよ、と突っ込みを入れたくなる感じでした
が、私は許すよ、イケメンだから。

何回も共演してきたザハロワさんとのパートナーシップも完璧で、2人が作る「練り上げら
れ、磨き上げられた美」を間近で見られる幸せを感じました。

ボッレさんのインスタグラムに写真がいくつかあるのでリンクしておきます。
https://instagram.com/robertobolle/

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