英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ 2015年日本公演 「白鳥の湖」 4/25
「白鳥の湖」は難しい演目であるとつくづく思いました。
2015年4月25日 東京文化会館
主な配役
オデット/オディール:セリーヌ・ギッテンス
ジークフリート王子:マシュー・ゴールディング タイロン・シングルトン
女王:マリオン・テイト
ロットバルト:ジョナサン・ペイン
ベンノ(王子の友人):マティアス・ディングマン
指揮:フィリップ・エリス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
今日はジェンナ・ロバーツ、マシュー・ゴールディングが主演の予定だったのですが、デ
ヴィット・ビントレー監督の説明によると、ジェンナ・ロバーツは昨夜のリハーサルで「severe
injured」ということで、第1幕だけマシュー・ゴールディングが出演し、第2幕以降はセリー
ヌ・ギッテンス、タイロン・シングルトンが主演するという変則的な公演となりました。
3年前に世界バレエフェスティバルでゴールディングを見たときは、踊りが重くて長身と長
い手脚を生かし切れていないわね、と思ったのですが、今日のゴールディングは堂々とし
た王子で、アームスを大きく使った踊りは美しくダイナミックでした。何で今年のバレフェス
に呼ばれなかったのでしょうか。
ギッテンスはまだソリストですが、優れたテクニックの持ち主で、ちょっとクネクネしすぎの
アームスを直せばさらに良いオデット/オディールになるのでは、と思いました。プリンシ
パルのシングルトンも優れたテクニックの持ち主で、軽々と高く飛ぶジャンプに目を見張り
ました。
と褒めておいて何ですが、残念ながら「白鳥の湖」を見たという満足感はありませんでし
た。金、黒、赤、スモーキーパステルを中心に使った衣装も舞台装置もシックで素敵でした
し、コール・ド陣も全般的にレベルは高いと思ったのですが、「人間の肉体とその動きが作
り出す最高の美」はあまり感じられず、残念でした。
あらためて「白鳥の湖」は難しい演目であると思いました。
こちらに終演後の写真があります。
https://twitter.com/NBS_japan/status/591894180785311744
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