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2016年8月14日 (日)

オールスター・バレエ・ガラ Bプロ 7/27

たくさんのアクセスをいただき、ありがとうございます。かなり記憶が曖昧になっていますが、
一応ご報告。でも超辛口です。

2016年7月27日 東京文化会館

指揮:アレクセイ・バクラン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

「ラプソディ」より
アレッサンドラ・フェリ エルマン・コルネホ

フェリを見るのは2006年の世界バレエフェスティバル以来だと思うのですが、
基礎的なレッスンを十分に積んでいると思われる年齢を感じさせない体型、ムーブ
メントにびっくり。ただ、今この年齢でないと出せない表現、というものを残念な
がら私は感じませんでした。コルネホも端正に踊っていましたが、私の好みではあ
りませんでした。

「白鳥の湖」より 第2幕のアダージオ
ニーナ・アナニアシヴィリ マルセロ・ゴメス

申し訳ありませんが、拍手をする気が置きませんでした。ゴメスさんは素敵な王子
さまでしたが。

「Fragments of one's biography」より
ウリヤーナ・ロパートキナ アンドレイ・エルマコフ

始めに白いシャツと黒のベストとロングパンツ、黒い帽子をかぶったエルマコフが
登場。男の色気で客席を挑発しながら踊る姿はきゃあ~、かっこいい!! がちが
ちに緊張して歯を食いしばりながら踊っていたのが信じられなあ~い!!とすっか
り舞い上がりました。彼はコンテも十分いけますね。しかしロパさまのパートはロ
パさまの「ダンス力」を10%も使っていないのでは、という省エネな振付で、あ
まりの物足りなさに悶絶死しそうでした。せめて「マルグリットとアルマン」くら
い踊ってほしかったのですが。

「ジゼル」よりパ・ド・ドゥ
スヴェトラーナ・ザハロワ ミハイル・ロブーヒン

去年ザハロワさんとボッレさんの「ジゼル」を見て、やはりザハロワさんの美しさ
は絶品だわ、と思ったのですが、何とも普通な感じで残念でした。ロブーヒンのバ
リエーションも良かったのですが。来年6月のボリショイ・バレエ日本公演ではザ
ハロワ&デニス・ロヂキンで「ジゼル」が予定されていますが、何とかチケットを
手に入れたので、楽しみに待ちたいと思います、とここまで書いて、オブラスツォ
ーワの「ジゼル」を買い忘れていたことを思い出しました。ショック・・・。

「リーズの結婚」
ジリアン・マーフィー マチアス・エイマン

細かく高度な振付を2人とも難なく踊りこなし、ぜひこの2人の全幕を見たいと思
わせる踊りでした。2年ぶりに見たマチアス(追記 去年のバレフェスで見てまし
た・・・)は2年前の固い表情が消え、舞台を楽しんでいるように見えました。
よかったよかった。

「プレリュード」
ウリヤーナ・ロパートキナ アンドレイ・エルマコフ

これも抒情系コンテなのですが、やはりロパさまの「ダンス力」をあまり使ってい
ない作品で、不満が残りました。「ダイアモンド」が上演取りやめになってしまっ
たことがつくづく残念です。ロパさまはどこか不調を抱えていたのかしら。

「フー・ケアーズ?」より「君を抱いて」
ジリアン・マーフィー マチアス・エイマン

期待していたのですが意外と普通で、都会の男女の小粋なやり取り、とまではいっ
ていませんでした。マチアスは白のシャツに黒のパンツという衣装でしたが何故か
似合わず、びっくりしました。マチアスはこういうおしゃれ系演目は苦手なのか
も。

「ディスタント・クライズ」
スヴェトラーナ・ザハロワ ミハイル・ロブーヒン

2012年の「世界バレエフェスティバル」でザハロワさんとアンドレイ・メルク
ーリエフが踊った作品で、あのときもつまらない、と思ったのですが、やはり今回
もあまり感じるものはありませんでした。ザハロワさんの身体能力と体のラインの
美しさが映える作品だとは思いますが。それに6月の「トランスシベリア音楽祭」
で踊ったばかりの作品を踊るのというのはどうなんでしょう。もう少し工夫があっ
てもいいと思いますが。

「レクリ」
ニーナ・アナニアシヴィリ

ジョージアの民族舞踊に想を得て作られた作品ということですが、スキップしてピ
ルエット、スキップしてピルエット、この繰り返しの短い演目で、S席27000
円のバレエ公演の演目ではないと思いました。

「ル・パルク」
アレッサンドラ・フェリ エルマン・コルネホ

もちろん悪くはありませんでしたし、50代になってもこれだけ踊れるフェリさん
には敬意を表しますが、やはり敢えてこの年齢で踊る意味を感じ取れませんでし
た。

「眠りの森の美女」よりパ・ド・ドゥ
カッサンドラ・トレナリー マルセロ・ゴメス

第3幕のグラン・パ・ド・ドゥが披露されました。ゴメスさんご推薦のトレナリー
はテクニックのしっかりしたダンサーでしたが、ちょっと華が足りないような。
ゴメスさんはあまりコンディションが良くなかったのか、バリエーションの最後の
バットゥリーでは脚が攣りそうになっていて、見ていてひやひやしました。
振付はABTバージョンだと思うのですが、ヌレエフ版を基本としている私には物
足りない振付でした。

「フィナーレ」
初めに男性ダンサーが登場し、ジャンプ、ピルエットを繰り広げたのですが、その
様子があまりに美しく、もしNBSの「バレエの王子さま」第2弾があるとした
ら、この5人をぜひ呼んでほしいと思ったほどでした。
その後女性ダンサーが登場し、楽日のこの日は金の振り落としと盛大にカラーテー
プが降ってきて、幕となりました。

Aプロを見ていれば違った感想になったかもしれませんが、チケット料金に内容が
見合っていない公演で、私は大いに不満が残りました。


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バレエ鑑賞」カテゴリの記事

コメント

お気に入りに入れていつも拝読していますが初めてコメント致します。
私も同じ日の公演見に行きました。ニーナに対する感想全く同じです。以前、Kバレエの海賊にゲスト出演した時にあの体型にビックリして椅子から落ちそうになりました。だから今回も見る前から止めておけば良いのにと思っていましたが、やっぱり。私の両隣の人も拍手していませんでしたよ。
引き際って大事ですね。

いつも拝見しています。自分の見たものを過度な表現で公に発表するツイッター他ネット文化のなか、
いつも、率直でシンプルな表現をお使いになっていらっしゃるあずきクリーム様のブログが清々しいです。

今回のオールスターガラは、出演者に納得がいかずに、早々に手配していたにも
かかわらず見送ってしまったのですが、やはり行かなくて良かったと思いました。

これからもブログを拝見させていただきますね!

お名前は存じませんが、いつも拙いブログをお読みいただき、ありがとうございます。
ニーナの体型は仕方がないかなと思うのですが、振りをなぞっているだけで表現に
なっていないあの「白鳥」はがっかりでした。ブーイングが起きなくて良かったと思う
くらいです。私も引き際の大切さをつくづく思いました。

パン屑の精さま、初めまして。コメントありがとうございます。
大したことは書いていませんが、お褒めいただき光栄です。
客席からは熱狂的な拍手が送られていたので、多くの方が
満足したのだと思いますが、今後バレエ公演の質が落ちて
しまうのではないかと心配です。

こんにちは!このガラ、私はどうしてもニーナやフェリに27000円払う気にならず、パスしてしまったのですが、記事を読んで、行かなくても悔いなしと思いました笑
熱心に拍手してた方々は、きっと懐メロの心持ちだったんじゃないでしょうか?
私はギエムが大好きだったのですが、彼女が懐メロの括りに入る前に引退してくれてよかった、とつくづく思います。
(最後2〜3年の踊りには全盛期と比べると寂しいものでしたけど…)

ポチさん、コメントありがとうございます。
公演の感想は人それぞれだと思うのですが、私にとってはがっかりな公演でした。
特にロパさま・・・・・(;ω;)
大御所ばかりがご出演ですから、演目のチョイスもお任せだったのだと思いますが、
もう少し主催者が工夫してもよかったのではと思います。

はじめまして。いつも楽しみに拝見しております。私はジャパンアーツ夢倶楽部の会員で、招待券(3階サイド席)でAプロを見ました。まぁ、招待券だから許せるレベルかな~と。会費が4500円ぐらいなので。あのチケット代ではついバレエフェスとくらべてしまいますが、正規の料金であの内容はありえないですね。ロパートキナやザハロワの前であの瀕死の白鳥を踊ったニーナにびっくりでした。一部ではババァガラと言われていたみたいですが。ロパートキナのカルメンはよかったです。

かりんさん、初めまして。コメントありがとうございます。
Aプロのほうが内容的に良かったのではと思っていたのですが、
そうでもなかったのですね。
次にガラ公演をするときは、JAさんにはもう少し内容を吟味して
もらいたいですね。

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