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2017年3月 8日 (水)

パリ・オペラ座バレエ 2017年日本公演 「ラ・シルフィード」

もうまとめて感想書いちゃう。

 

2017年3月4日 18:30  3月5日 15:00 東京文化会館

台本:アドルフ・ヌーリ
音楽:ジャン・マドレーヌ・シュナイツホーファー
振付:ピエール・ラコット(フィリップ・タリオーニ原案による)
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:フェイサル・カルイ

主な配役

3月4日                     3月5日

ラ・シルフィード:ミリアム・ウルド=ブラーム   アマンディーヌ・アルビッソン

ジェームズ:マチアス・エイマン          ユーゴ・マルシャン

エフィー:レオノール・ボラック          ヴァランティーヌ・コラサント

魔女マッジ:アレクシス・ルノー          オレリアン・ウェット

ガーン:イヴォン・ドゥモル            ミカエル・ラフォン

エフィーの母:ニノン・ロー            アモセーヌ・アルノー

パ・ド・ドゥ

エレオノーラ・ゲリノー              マリーヌ・ガニオ

フランソワ・アリュ                マルク・モロー

 

もう私の言語表現力を越えていますが、ルグリ先生の「美しさと正確さ」を引き継
いだマチアスの踊りはとにかく素晴らしかった、の一言です。怪我で長い間舞台を
離れていたときは、もう戻って来られないのでは、というあきらめの気持ちがあっ
たのですが、ここまで登り詰めるとは。「人間の肉体が生み出す究極の美」を堪能
いたしました。あの場に居合わせた観客は幸せとしか言いようがありません。
でもちょっと残念だったのは役柄、ドラマの表現が薄かったことで、エフィーとは
政略結婚ですか?と聞きたくなるほどエフィーに対する態度は淡泊だったし、エ
フィーとシルフィードとの間で揺れ動くジェームズの感情表現はもう一歩、だった
かな。

日本でエトワールに任命されたユーゴ・マルシャンはこの日がエトワールとしての
初舞台でしたが、とても瑞々しいジェームズで、エフィーを愛しながらもシル
フィードに惹かれ、身を滅ぼしていく?様子の表現は秀逸だったと思います。去年
のエトワール・ガラで見たときは、テクニック面でもう一歩前進してほしいなと思
いましたが、ラコットの難しい振付を踊りこなし、もう堂々たるエトワールでした。

こちらにエトワール任命時の動画があります。

https://twitter.com/BalletOParis/status/839103583391973377

 

シルフィード役のミリアムもアマンディーヌも良かったけど、どちらかというと
ファム・ファタール的な側面が強くて、妖精としての透明感や「この世のものでは
ない感?」が少なかったのが残念でした。

 

その他になかなか良かったわ、と思ったのがエフィー役のレオノール・ボラックと
ヴァランティーヌ・コラサントで、結婚を控えた幸せ感、ジェームズの気持ちが自
分以外の誰かに向いていることを知ったときの怒り、悲しみ、絶望を繊細に表して
いました。

 

東フィルさんの演奏もすばらしく、第1幕「オンブル」のチェロ?ビオラ?の豊か
な音色に聞き惚れました。

 

とここまで持ち上げてナンですが、ラコット版の「ラ・シルフィード」は難しい振
付の割には印象に残るパ・ド・ドゥ、バリエーション、群舞も少ないし、使われて
いる音楽もどちらかと言えば単調なので、一瞬睡魔に襲われることもありました。

次回の日本公演ではヌレエフ版の古典をガツンと上演してほしいと思います。

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