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2017年6月10日 (土)

ザハロワ&ロヂキン主演 ボリショイ・バレエ 2017年日本公演 「白鳥の湖」

諸行無常を感じました。

2017年6月8日 東京文化会館

音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
台本・演出:ユーリー・グリゴローヴィチ
振付:マリウス・プティパ、レフ・イワノフ、

   アレクサンドル・ゴールスキー、ユーリー・グリゴローヴィチ
音楽監督:パーヴェル・ソローキン
指揮:パーヴェル・ソローキン
管弦楽:ボリショイ劇場管弦楽団

主な配役
オデット/オディール:スヴェトラーナ・ザハーロワ
ジークフリート王子:デニス・ロヂキン
悪魔ロットバルト:ミハイル・クリュチコフ 
王妃(王子の母):ヴェラ・ボリセンコワ
王子の家庭教師:アレクセイ・ロパレーヴィチ
道化:アレクサンドル・スモリャニノフ
王子の友人たち:アナスタシア・デニソワ アナ・トラサシヴィリ
儀典長:アレクサンドル・ファジェーチェフ
花嫁候補たち 
ハンガリー:ネッリ・コバヒーゼ
ロシア:ヴィクトリア・ヤクシェワ
スペイン:エルヴィナ・イブライモワ
ナポリ:クセーニヤ・シガンシナ
ポーランド:ヤニーナ・パリエンコ
3羽の白鳥:オルガ・マルチェンコワ マルファ・フョードワ
                アリョーナ・コワリョーワ
4羽の白鳥:ダリーヤ・ロフツォーワ オルガ・カリーニナ マルガリータ・シュライネル
                ダリーヤ・ボチコーワ

ザハロワさんはどうしてしまったのでしょうか。あまりの激やせぶりに衝撃を受けました。
頬はこけて年齢よりもずっと老けて見えましたし、背中はもちろんのこと、胸から肩、腕にか
けてもげっそりと肉が落ちていて、美しかったアームスが「鶏がら」にしか見えないこともあ
りました。
2幕のフェッテの最後で失速しそうになった以外は全くミスはなく、硬質なポーズ、ムーブメ
ントに全く変わりはありませんでしたが、内側から放たれる月の光のような透明感は感じら
れませんでした。
前回2014年はオディールを蠱惑的にとても楽しそうに踊っていたのですが、今回は全く媚
びない「つんつんお姫様」。でも一瞬ですが厳しい表情を見せることがあり、本当は全幕を
踊るのはかなりきついのではと思ったほどでした。
日本の観客の期待を十分知ったうえで渾身の舞台を見せてくれたとは思うのですが、時の
流れの残酷さを見た思いでした。

前回2014年はぎこちない王子だったロジキンですが、テクニック面ではそんなに劇的な変
化は感じられなかったのですが、ジャンプは高く美しくなっていましたし、ちゃんとポーズ、ム
ーブメントで語れるようになっていて、この3年間の成長を感じました。でも踊りの美しさとい
う点ではまだまだなので、同じく長身のプリンシパルだった師匠ニコライ・ツィスカリーゼや
アンドレイ・ウヴァーロフのように踊れるダンサーをぜひ目指してほしいと思います。

ザハロワさんの激やせが衝撃的で楽しむ余裕を失っていたので、そのほかはあまりよく見
ていないのですが、今後が楽しみだわと思ったのは一幕のワルツと二幕で「スペインボー
ズ」を踊っていたデヴィッド・モッタ・ソアレス(← 某巨大掲示板からの情報ですが)で、体の
ラインも踊りも美しく、育ちのいいお坊ちゃん的な雰囲気があるので、王子を踊れるように
伸びていってほしいなと思います。

多くの人がネット上で絶賛している公演にケチをつけるようで心苦しいのですが、正直な感
想を書くことを信条としてしておりますので、どうぞお許しを。

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