北京をてくてく

2010年10月10日 (日)

北京のレストラン 大菫烤鴨店(ダードゥンカオヤーディエン)

北京に行ったからには「北京ダック」を食べなくてはいけない、と自分を奮い立たせ、同行
者を説得し、最近北京で人気の「大菫烤鴨店」に行ってきました。
このお店の売りは脂肪分を35%減らした「ヘルシーな北京ダック」ということで、とても人
気なのだそうです。これは絶対行くべし、ということで、前日にホテルのコンシェルジュに頼
んで、予約をして出かけました。私は東四十条の2号店に行ったのですが、王府井に最近
3号店ができたらしいです。

この2号店は塀に囲まれたブティックやレストランが入る複合ビルにあり、入り口に案内の
お兄さんが数人立ち、入り口を入ってすぐのところに受付があるところは、日本のレストラ
ンと同じでした。2階のフロアーに通されましたが、天井が高く、シンプルな内装でした。メ
ニューは中国語と英語で書かれ、後ろの方に料理の写真が載っています。そんなにたくさ
んは食べられないので、北京風のピクルス、餃子が浮いた北京風のスープ、そして北京ダ
ック1羽を頼んでみました。

食べ散らかしの写真で恐縮ですが、ピクルスは大根、赤カブ? にんじん、セロリ、キャベ
ツなどが入ったもので、甘すぎず、酸っぱすぎず、絶妙の味付けでした。スープは餃子の
皮が浮き、お皿の周りに香菜が散らしてありました。魚介類で出汁を取ってあるようでした
が臭みも無く複雑な味わいで、これまた絶品。このお店の実力がわかる一品でした。

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いや~、来てよかったね~、と同行者とビールを飲みながら喜んでいると、本日のメイン、
北京ダックが登場しました。
どこのお店もそうだと思いますが、テーブルまでコックさんがやってきてダックを切り分けて
くれます。最初はフロアのお姉さんが食べ方の見本、ということで薄餅の上に甘みそや薬
味を乗せ、くるっと巻いて作ってくれました。ダックの皮はざらめをつけて食べてみろ、とい
うことなので、恐る恐るつけて食べてみると、カリカリの皮に旨みがぎゅっと詰まっていて、
もう「まいうー!!!!!!!」でした。いや~、もうほんとに来てよかったね~、と私も同
行者も大満足だったのですが、この「北京ダック」、けっこうお腹にずっしりときてしまい、
食べきれずに泣く泣く残しました。

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そのあとは北京ダックの残りで取ったスープ、半分に割ったダックの頭(← さりげなくお皿
に置いていった。少しだけ味見。)、中秋節にちなんだお菓子、ぶどう、これまた珍しいとう
もろこしのシャーベットが口直しに出ましたが、どれもおいしかったです。
いや~、正直言って、ここまでレベルの高いお料理を出してもらえるとは思いませんでし
た。

北京ダックは半羽でも注文できるということなので、味見でいいわ、という方は半羽にする
ことをお勧めします。一品料理も充実していて、まるで懐石料理のように手の込んだ美し
いものもあるので、大人数で行っていろいろ注文してみるのもお勧めです。ちょうど今は旬
の上海蟹も出しています。食べ切れなかったものは「タッパー」と言うと、お姉さんがていね
いにタッパーに詰めてお店のロゴいり手提げバッグに入れてくれます。中国のたいていの
レストランは食べ残したものの持ち帰りOKだそうです。フロアのお姉さんのユニフォーム
は2種類ありますが、黒のパンツスーツの人は英語を話せます。お値段は高めですが、絶
対にお勧めです。ちなみに「北京ダック」は1羽198元で、薬味は別料金で8元です。

大菫烤鴨店

東城区東四十条甲22号 南新倉 国際大廈1、2階
Tel 51690329
地下鉄2号線 東四十条駅より徒歩5分

  

2010年10月 9日 (土)

北京 南鑼鼓巷(なんらここう)

定陵をあとにして、このままホテルに帰ろうかしら、と思ったのですが、もうひと頑張りとい
うことで、南鑼鼓巷の入り口で降ろしてもらいました。ここは昔ながらの四合院作りの家が
立ち並ぶ胡同なんですが、個性的なバーや喫茶店、アクセサリーなどを売るお店が並ん
でいるところで、観光スポットのひとつになっています。途中には女優のコン・リーやチャ
ン・ツィイーが卒業した演劇学校、「北京戯劇学院」があり、撮影をしていることもあるそう
です。そんなに長い通りでありませんが、ぶらぶらと歩いてみました。通りを入ってちょっと
歩くと、人気のヨーグルト屋さんを発見! プレーンなものからいろいろなものをトッピング
したものまで10種類近くあるのですが、唯一発音できる「芒果(マンゴー)」を買ってみまし
た。ヨーグルトは日本で売られているものとはかなり違って、どちらかというとミルクプリン
に近い味でしたが、とてもおいしかったです。ちなみにお値段は10元でした。

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そのあとはお店をのぞきながら再び歩いてみたのですが、オーナーのこだわりが光るお
店が多く、見ていて飽きませんでした。

この通りの東西両側には同じような胡同がいくつもあり、そのうちのひとつ「帽児胡同」に
は清朝最後の皇帝、溥儀の第一夫人だった婉容が溥儀と結婚するまで過ごした家があり
ます。以前は中庭まで入れたようなのですが、今は門構えを見られるだけのようです。日
本を出発する前はこの家を見に行くつもりだったのですが、何ということでしょう、見るのを
忘れてしまいました。かなり傷んでいるようですが、立派な門が残っているようです。

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おしゃれなお店が並ぶ南鑼鼓巷ですが、そこから延びる胡同は普通の人が普通に生活し
ているところで、おばあさんがのんびり歩き、椅子と机を持ち出しておじさんたちが将棋や
賭け事をしていて、まるで映画の1シーンのようでした。

南鑼鼓巷は地下鉄の駅から遠く、ちょっと行きにくいところですが、什刹海とあわせて歩い
てみるといいかもしれません。

明十三陵 定陵

慕田峪長城をあとにして緩い登り下りの山道を1時間ほど車で走り、明の十三陵のひとつ
「定陵」に向かいました。定陵も北京市内になり、北京市昌正区という住所になります。慕
田峪長城から定陵までの道は「中国十大美しい道路」のひとつに選ばれたらしいのです
が、ドライバーの沈さん、ガイドの○坂さんが言うには、「何の変哲もない山道」ということ
で、確かに景色がいいわけでもなく「何の変哲もない山道」でした。舗装状態はよかったの
ですが、カーブを曲がったらでーんと車が道の真ん中に止まっていたり、おばあさんが歩
いていたりと、なかなか気の抜けない道路でした。
定陵に着いてからは、まずは腹ごしらえということで、定陵の敷地内にある国営食堂でトマ
トと卵の炒め物、たけのこと豚肉の炒め物、水餃子を食べました。値段も安く、どれもあっ
さりした食べやすい味でした。

定陵は十三陵の中で唯一発掘が行なわれた明の第14代神宗万歴帝と2人の皇后の陵
で、棺が置いてある地下宮殿まで入ることができます。

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ガイドの○坂さんによると、建設が始まって最初の何年かは石、レンガ、木材など材料集
めをしていたということなのですが、その当時の最高の材料を集めたということで、それを
証明するものとして、レンガには作った職人の刻印がひとつひとつ押してあります。今でも
その刻印がレンガの表面にうっすらと残っています。中は石を組み上げて作った地下室に
なっているのですが、今でも堅牢な姿を保っていました。中に入る前はエジプトのピラミッド
のように迷路のような狭い通路を通り、狭い部屋をイメージしていたのですが、天井は2~
3mの高さがありそうな大きな地下室で、見たことも行ったこともありませんが、戦時中の
地下司令部を想像してしまいました。地下宮殿に安置されていた皇帝、皇后の棺や宝物
を入れる箱は赤い漆塗り木製なのですが、発掘時は腐って崩れていたそうで、今はレプリ
カが置いてあります。棺の中から皇帝と皇后の骨も出てきたのですが、何と紛失してしま
い、行方不明なんだそうです。どうやったら紛失するのでしょうか。

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この定陵の発掘に成功したのはいくつかわけがあって、陵の一部に崩れたところがあり、
そこが掘れそうだったことと、地下宮殿の位置を示す石碑が出てきたことが決め手になっ
たそうです。盗掘を防ぐために、棺や宝物が置かれている地下室の場所はわからないよ
うにするのが普通ですが、この定陵は万歴帝が22歳の時に完成したため、実際に皇帝
を葬る時に地下室の入り口がわかるように石碑が埋められていたそうです。

敷地の中には陵の中から出てきた宝物を展示した博物館があり、豪華な冠や装飾品を見
てきました。

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北京中心部の渋滞を避けるために夕方4時までにホテルに帰りたい、とお願いしてあった
ので、後半はちょっと急ぎ足になりましたが、日本では見られない貴重なものを見ることが
できました。

2010年10月 2日 (土)

北京 慕田峪長城(ぼでんよくちょうじょう)

「万里の長城」に行きたいと言うと、大抵は「八達嶺長城」に連れて行かれるのですが、多
くの写真で使われるのはこの「慕田峪長城」なんだそうです。眺めもこちらの方がいいし、
空いていてゆっくり歩ける、ということだったので、ドライバーさんとガイドさんを手配して出
かけてみました。手配は日本人が経営する「北京グランドスラム」にお願いしました。

慕田峪長城は北京の中心から60kmくらい離れていますが、なんとここも北京市内で、
「北京市懐柔区」という住所になるのだそうです。北京市内とはいえ全くの農村地帯で、
桃、梨、りんご、なつめ、栗など果物を多く栽培しているところで、中でも栗は甘くて大振り
で、「懐柔栗」として有名なんだそうです。ホテルの近くでこの「懐柔栗」を甘栗にしたものを
買ってみたのですが、確かに中身がはち切れそうなほど粒が大きく、甘くておいしい栗でし
た。お店によって値段の違いはあると思いますが、1斤で15元でした。並んでいる家々は
レンガ造りの平屋の家(← おそらく四合院づくり)ばかりで、走っているのも後ろにリヤカ
ーをつけた原付、昔懐かしい人民服を着ている人もいて、とても北京市内とは思えません
でした。

7時半にホテルを出たおかげで、ロープウェイ乗り場に一番近い駐車場に車を止めること
ができました。ここでドライバーの沈さんとしばしお別れし、日本人のガイド、○坂さんと一
緒にロープウェイで頂を目指しました。

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この日はうす曇りで、はるか遠くまで景色を堪能する、とまではいかなかったのですが、山
の頂に延々と続いている長城が墨絵のようなシルエットになって、なかなか趣きがありまし
た。

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この長城は明の時代に完成しているのですが、不要となった清の時代(← 清は北方民
族である満洲族の王朝)にも手入れや補修がされていて、それで現在までほぼ原型を留
めているのだそうです。敷石は近くの山から切り出され、長城からその切り出した場所が
見えるのですが、とても急な斜面から切り出していて、どうやって運んだのだろうと思うと同
時に、こんなものを作らせる皇帝の絶大な権力が偲ばれましたし、漢民族にとっていかに
北方民族が脅威であったかよくわかりました。
一定の距離ごとに砦があり、中は兵士のための食料を保管できるようになっていて、兵士
のための暖炉もありました。北方民族が攻めてきたときにはのろしを上げて知らせるので
すが、その燃料としてその当時このあたりに生息していたオオカミの糞が使われたそうで
す。なんでもおおかみの糞を燃やすと真っ黒な煙が真っ直ぐ上にあがり、のろしに都合が
良かったのだそうです。それでのろしは「狼煙」と書くのだそうです。やっぱりガイドさんに
案内してもらうと勉強になりますね。

1時間ほど写真を撮りながら長城の上をぷらぷらし、次の目的地、明の十三陵のひとつ、
「定陵」に向かいました。

2010年9月30日 (木)

北京 頤和園(いわえん)

故宮、天安門を後にして北京市の郊外にある頤和園に行ってみました。頤和園は西大后
が整備をした離宮で、英語ではSummer Palaceと呼ぶそうです。とても広大な離宮なので
入口がいくつかあるのですが、地下鉄4号線「北宮門」から徒歩5分の北宮門から入って
みました。北宮門駅は4つの出口がありますが、D出口が一番頤和園の入り口に近いとこ
ろにあります。入り口を入って少し歩くと、蘇州の町並みを模した「蘇州街」があります。実
際にいくつかの商店が並んでいるのですが、入場料を取られるので、橋の上から眺める
だけにしました。

Img_1571      Img_1572

さらに先に進むと山の頂にある仏香閣へと登る坂道になります。仏香閣へ入るのにまた
入場料を10元取られるのですが、昆明湖と庭園を一望することができ、とてもすばらしい
眺めでした。ちょうど中秋節のときだったのですが、ここからお月見をしたら素敵だろうな、
と思いました。眺めを楽しんだ後は仏香閣から下って宮殿の方まで行こうと思ったのです
が、さすがに朝から歩き詰めだったので、今回は見送りました。
昆明湖には遊覧船のほかに手漕ぎのボートもあり、仏香閣からの眺めを楽しんだり、宮
殿を見たり、遊覧船やボートに乗って1日過ごすのもいいかもしれません。

Img_1573      Img_1575

この頤和園の造営、修復に多額の費用を掛けただけではなく、いろいろなことで悪名高い
西大后ですが、この美しい頤和園を見ると、とても美的センスに優れた人だったのかもし
れない、そんなことを考えながらホテルに戻りました。

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2010年9月28日 (火)

北京 景山公園 ~ 故宮 ~ 天安門

政治的にごたごたしている時にどうかしらねー、と思ったのですが、ふと思い立ちまして北
京に行ってきました。

故宮は清朝の歴代皇帝が政治を行ない、暮した宮殿ですが、現代の北京の街もこの故
宮を中心に作られています。天安門を抜けて午門から入場するのが一般的な観光ルート
ですが、故宮の北側にあり、故宮や北京の街を一望できる景山公園からスタートしてみま
した。この景山公園も観光スポットのひとつなんですが、地下鉄の駅から歩くとかなり遠い
ので、泊まっていた建国門近くのホテルからタクシーで行きました。道路の混み具合にも
よりますが、15分くらいで到着し、料金は25元でした。入場券を買って入ってみるとあ~
らびっくり。太極拳やら、バドミントンのラケットにテニスボールを乗せ、音楽に合わせて体
を動かす中高年の人々で賑わっていました。小高い丘の上にある万春亭に登ると、故宮
だけではなく、北京の街が360度一望できます。

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しばし景色を楽しんでから下に降り、神武門から故宮に入場しました。この神武門から入
場する人はとても少ないので、並ぶことなくチケットを買えました。入場料は60元と結構い
いお値段でした。神武門から入ると、皇帝や皇后たちが暮した内廷にまずアクセスできま
す。清朝最後の皇帝溥儀が過ごした宮殿(麗景軒)や西大后が過ごした宮殿(儲秀宮)が
あるのですが、ほとんどが平屋で以外に小さく、質素なのには驚きました。質のいいシル
クなのはわかるのですが、クッション類のカバーは当時のままなのか、かなり色あせてい
て、ちょっとみすぼらしく感じました。内廷の建物と建物の間は壁や木戸で区切られ、通り
道は狭く、まるで迷路のようでした。輿が通れる幅ではないので、皇帝、皇后、後宮の女
性達も自分の足で歩いたのでしょうか。

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内廷と外廷の中間にある皇極殿は宝物館になっており、ひすいや白玉、ローズクオーツ、
ラピスラズリなどを使った装飾品などが展示されていましたが、主要な宝物は台湾にある
らしいので、今度は台湾に行ってみようかとひそかに思っています。
外廷に近づくにつれて中国人観光客の団体が増え、中和殿や太和殿の中を見るのは大
変でしたが、巨大で壮麗な宮殿を堪能してきました。

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故宮をより詳しく知りたい、ということでしたら、オーディオガイドを借りるか、ガイドつきの
ツアーをお勧めしますが、メインの順路からちょっとはずれた人の少ないところに宮殿の
趣きが残っているので、案内図を片手に自由にぶらぶら歩くのもお勧めです。

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私は午前中に行ったので、さわやかな秋晴れの下での見学でしたが、夕暮れ時に出かけ
て哀愁?に浸ってみるのもいいかもしれません。敷地の中に「故宮餐庁」という軽食を出
すレストランもありますし、「故宮商店」というおみやげ物、飲み物、レプリカ、図書を売って
いる売店が何ヶ所もありますので、ここをのぞいて歩くのも楽しいです。

午門、天安門を抜けて天安門広場に出ましたが、さすがに警備は厳しく、つま先を120度
にぴしっと開いて微動だにしない武装警察の若い警官が大勢立っていました。私服の武
装警察もいるようなので(← スポーツ刈りで、目つきが鋭いのですぐにわかりますが。)、
行動にはお気をつけください。

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